・抗菌作用　・抗炎症作用　・皮膚活性化作用　・養毛促進作用

紫根（しこん）とはムラサキ草の根のことで、中国では古くから薬草として使われていました。 ２世紀の中国の植物学書「神農本草経」や、古典的な薬物書「本草綱目」（１５９０年）、医学書の「外科正宗」（１６１７年）には、その効用が記されています。

日本でも江戸時代の名医・華岡青洲が紫根の粉末を配合して作った「紫雲膏」があり、湿疹、ニキビ、シラクモ、さらには火傷、ヒビ、アカギレ、痔などの外用薬として幅広く応用しています。

このように古くからその効果を評価されている紫根ですが、科学的に解明されだしたのは、ここ十数年の間です。その結果、紫根の薬効主成分は６種の「シコニン誘導体」であることがわかり、その抗菌作用、抗炎症作用、皮膚活性化作用、養毛促進作用が、認められています。

毛生え薬に特効薬はないと言われます。たしかに、発毛に即効性を発揮する薬はありません。しかし発毛効果、養毛効果を顕す薬品は種々開発されています。要はこれ等の中から自分の体質にあったものを選び、いかにあきずに継続的に使用するかです。その為には、ほとんどの男性が毎日使用する整髪料に効果的に配合し、毎日の髪の手入れがそのまま発毛、養毛に役立っているというのが理想的です。

シコニー整髪料に配合されている紫根エキスは、紫草の根＝紫根より抽出したものです。紫根は薬草では珍しく、薬事法に定められた医薬品。2世紀頃から中国の医薬書、薬事書に潤肌膏などの名で度々登場し、日本では江戸時代からの名医・華岡青洲が紫雲膏を作り頭髪、皮膚、薬かぶれなどの特効薬として応用しています。

薬効は、古くから評価されていましたが、学術的に解明されだしたのは、ここ10年程で、紫根エキスの色素内にある6種のシコニン誘導体の素晴らしい抗菌作用、効炎症作用、皮膚活性化作用、肉芽増殖作用等が明らかになり、化粧品への幅広い応用が、期待されていました。

さて、この紫草ですが日本の文書に現れるのは遠い万葉の昔、天智天皇御即位の年、5月5日に行われた蒲生野遊猟の後に催された宴で、天智天皇のおもわれ人であった額田女王が、

　　あかねさす　　紫野ゆき　　しめ野ゆき
　　　　　　　　　　　　　　野守は見ずや　　君が袖ふる

と歌い、これに応えて、大海人皇子（天智帝の弟・後の天武天皇）が、

　　紫草（むらさき）の　　にほえる妹を　　憎くあらば
　　　　　　　　　　　　　　人妻ゆえに　　吾恋ひめやも

と歌った有名な恋歌にもあるように、かつて日本の山野のいたる所に群生していましたが、今は採りつくされてほとんどその姿を見ません。ただ、僅かに江戸紫等、古代紫の染料用に栽培されているのみです。しかし先の華岡青洲の著書中にも紫根の山根（自生のもの）は効くが里根（栽培したもの）は効かないとあり、事実栽培種の紫根には6種類のシコニン誘導体を完全に含有していないものもある事が近代科学で解明されています。18世紀に早くも、この事を指摘している先人の偉大さと紫根の不思議に感心させられます。

シコニー製品に配合された紫根エキスは中国産の自然紫根を輸入し特殊な方法で抽出したものです。その他、原料の総てに精選した天然原料を使用していますので、トニック、リキッドとしても非常に高品質なものとして専門家からも高く評価されています。漢方の良さと万葉のロマンを秘めた紫の整髪料で現代感覚のオシャレをお楽しみください。